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さて、なんで今ごろ?感のある、盂蘭盆経の現代語訳でーす! 一応、この夏に約束しましたからね。 「気が向いたら、訳します」って。 まあ、そんなにムヅカシイ漢文でもないんで、 訳もそんなにややこやしくありませんね。 一回では長ーくなるので、何回かに分けてご紹介してから、 少し説明的な記事でも書きましょうか。 ワタシメの基本方針として、極力専門用語を使わないようにしておりますので、 そんなにつまづかずに読めるかとは思いますが、 「これ、ゆうといた方がええなあ」 という部分も、若干箇所、ありますんで…。 とりあえず、冒頭のいいところまで。 質問ある人、コメントにどうぞ! 仏の説きたもう盂蘭盆経 私はこのように聞いております。 御仏が舎衛国の祇園精舎に留まっておられた時、 (釈迦十大弟子の筆頭として、神通第一と讃えられる)大目乾連様が初めて六神通を得られた時のお話です。 目連様は、六神通を得て まっ先にご自身を養育して下さった父母の御恩のことを思い、亡きお母様が今どうしておられるのかを探されました。 その道眼でもってあらゆる世界を広く見渡しましたところ、お母様はなんと餓鬼道におられるではありませんか! 餓鬼に生まれ変わったお母様は 食べ物も飲み物もみつけられず、骨と皮ばかりになっておられます。 目連様は嘆き悲しんで、お椀にご飯を盛るや否や、 神通力でもってお母様のところへ駆けつけ、その食事を差し出したのでした。 お母様は左手でお椀を受け、右手でご飯をつかみます。 ところが それを口に運び入れる前に、そのご飯は火と燃え上がり、炭となってしまうのでした。 もちろん、食べることも叶わないのです。 目連様は大声で泣き続けながら 大急ぎで御仏のところへと馳せ参じ、事の次第をつぶさに申し上げます。 御仏は目連尊者に述べられます。 「あなたの母は罪の根が深いところで結ばれてしまったのです。 もはや、あなた一人の力ではどうしようもありません。 あなたがいかに親孝行で その素直な声で天地を動かせたとしても、 あなたの母のことは 天の神であっても、 地の神であっても、 悪魔・魔神たちであっても、 外道の道士たちであっても、 仏法守護の四天王神たちであってさえも、 どうすることもできないのです。 ただ唯一 十方の衆僧たちの威光ある神通力を集めることによってのみ、 あなたの母は苦しみから解き放たれるでしょう。 私は今からあなたのために 〈餓鬼道からの救済の方法〉を説き示しましょう。 これによってのみ 憂い苦しみから解き放たれ、罪の障りを消し去ることが出来るのです」